サワラは貪欲なフィッシイーター。その貪欲な性格がルアーフィッシングの格好のターゲットだ。
サワラは春を告げる魚として知られている。
その由縁は冬の間 太平洋や深い場所で越冬した個体が春に向けて産卵のために沿岸地域に寄ってくるからだ。サワラは成長が早く ふ化して半年で50cmほどになる脅威の成長スピードなんだ。
近年では日本海側でもサワラの漁獲量が増えており、釣りのターゲットとしても注目されていますが、ここでは和歌山に焦点を当てよう。
どの季節がチャンス?
太平洋や深い場所で越冬した個体が春に向けて産卵のために瀬戸内海に向かうんだ。
そして瀬戸内海での産卵が終わった秋から冬にかけてまた太平洋の深い所へ帰って行くんだ。
産卵のために紀伊水道を往復するため、シンプルに2度チャンスがあるといえますが、産卵のために栄養を蓄えている越冬から産卵場所の瀬戸内への往路がサイズを含めてチャンスありです。
ここで参考すべき事が2つある。
- サワラはイワシが大好きである。
- 適水温が12~24℃ といわれており、より活動が活発になるのが 16℃を超えてからである。
海水温については釣具屋さんのHPや水産庁のHPで確認することができるよ。
←は3月15日の海水温
南から暖かくなっているのが分かるね
また、イワシの釣果も釣具屋さんのHPなどでチェックできるから、もうそろそろサワラが回遊するなっと想像できますよね。
ちなみにおなじ青物のターゲットであるブリ族の適水温は18~28℃といわれており、サワラより高い水温の方を好むようだ。つまり青物のシーズンインはサワラから始まるといえる。
じゃあどこに向かえばいいの?
シンプルに越冬したサワラは南から北へ向かってくる。
つまり和歌山でいう 南紀 ==> 中紀 ==> 紀北 ==> と順に出現することが想定される。
各地域のメジャーなポイントは?
まずは南紀から
砂利浜が2kmほど続きその景観は「熊野三景」とも呼ばれる風光明媚な景色が広がる。
3月の中旬にもなれば富田浜はよりサワラが活動的になる水温16℃を超えてきます。
朝夕のマズメ時に回遊が期待できる。
続いて中紀は?
田辺市にある比較的新しい漁港です。
外洋に面した外向きの大波止は地元のみならず遠方からも足繫く通う釣り人も多い。
富田浜エリアからくらべると水温差は1℃くらい低い感じなので、富田浜の次に回遊する
のはこの辺りだろう。
もう一つの中紀のポイントは
御坊市にある関西きってのスーパーサーフです。
4キロにわたるサーフにアングラーが並ぶ風景は圧巻です!
富田浜付近、芳養漁港付近を追いかける様に煙樹ヶ浜も3月下旬には海水温16℃をこえてくる。回遊とうまく鉢合わせできたら、目の前のナブラを経験できるかも。
続いて紀北は?
海南市にある要塞のような大波止です。
ここも青物の回遊時にはたくさんのアングラーが集まる人気のポイントです。
なが~い大波止なので、荷物の持ち運びがちょっと大変だ。
紀北では断トツにサゴシの釣果情報も多いので、「春のサゴシ祭り」などと呼ばれているよ
さあ、冬の間なかなか釣りができなかったアングラーさんもこの時期から活発になってくるよね。是非今年の春はサゴシを狙ってみては?
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